地盤
前回の地盤補強の続きです。
斜めに支持層がある場合でも、その支持層が直線的に傾斜しているか、起伏があるかによっても対処の仕方が違います。本当に確実なのは杭を打つ箇所全てで地盤調査を行う事ですが、多額のお金がかかるので、まずやりません。よって、設計者や調査者が推測するのですが、一番安全側なのが一番低い箇所に揃える。次に平均値となるのですが、低い箇所に揃えた場合支持層が浅いところでは杭の長さが余ってしまします。これを施主さんから過剰設計だから金返せと言われることもあります。また杭種にもよりますが杭にテンションをかけている場合切断することによりテンションが解放されて想定された強度が発揮できません。また平均値を取った場合杭の長さが足りないということがあります。足せばいいではないかと思われるでしょうが、建築工事というのは工程が決まっていて、新たに発注して工事を止めることはあまりありません。このことが時々ニュースになる建物が傾く原因かと思います。他にも地盤の圧密沈下土の成分、杭の種類の要因によって考える事があるのですが、キリがないのでここまでにしますが、地盤が重要である事は分かってもらえたと思います。ただ目に見えない部分であるからこそ、工事費を削るための恣意的な設計また工事の手抜きが多いのです。誰にも見えませんからね。大手の住宅メーカーでも補強をしてあると謳うだけで、きっちり設計、施工管理がされているかは.............。
次は基礎について書きます。
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